最初のカットは空襲警報からでした。
戦時中が舞台なのか・・・けどそれだど『風立ちぬ』と同じじゃね?
どこか『風立ちぬ』で見た様なシーンが続きますが、空襲の作画が凄い迫力です。
けど、このまま戦時中の話ししてどうするの?
確かファンタジーと噂されてたと思うんだけど。
そんなこんなで、主人公は田舎へ引っ越し(疎開?)。
ジブリではお馴染み設定となる、古い洋館へ舞台を移します。
まさか、ここからトトロみたいなお化けでも登場するのか?
と思ってると、ポスターの鳥らしき物が登場します。
明らかに普通の鳥じゃありません。
そして何の説明もなく喋りだします。
さすが主人公、喋る事には全く驚かず、普通に退治しようとします。
ぶっちゃけ後半の展開を考えると、この洋館パートはもうちょっと縮めてもよかった気がします。
もちろん主人公の環境や心境を描きたいってのは理解できましたが、”洋服を着替える”なんていう、手書きアニメでは難しい作画しながら、話しには全く関係ないという・・・笑
エンドロール見たら分かりますが、原画の面子は凄い人ばかりだし、協力しているスタジオも ”ufotable”、”スタジオ地図”、”Production I.G”、”スタジオカラー”、確か”スタジオポノック”もあった様な・・とにかく日本最高峰レベルの協力体制です。
確かこの映画2時間だったよな〜と思いながら、このペースで終わったらヤバイだろこれ。
と思っていたら、唐突にファンタジー世界へ場面が変わって、そこから怒涛の展開で話しが進んでいきます。
ただ、別世界の説明はほとんどなく、それっぽいセリフだけで表現されます。
思わせぶりなセリフだけど全然回収されません 笑
例えばとあるシーンで、いきなり石壁が電気みたいに「ビビッ」としたかと思ったら、主人公に「石にはあまり歓迎されてないみたいだね」と話すけど、その理由は全く分かりません。
こんなシーンばっかりです。
ただ、世界観と設定のこだわりに定評がある宮崎監督だけに、ちゃんと細かい部分まで考えていると思います。
ただそれを観客に向けて、いちいち説明しないところが凄くいいですよね。
「映像と雰囲気で伝わりゃいいでしょ」的な感じです。
実は今までのジブリの作品もそういう部分は多くて、説明しなくても娯楽作品としてちゃんと成立してたんですよね。
もののけ姫とか、開始早々に「たたり神だーー!!」とか言われても「??」ですけど、映画を最後まで見れば何となく意味は分かります。
キモの部分は理解できるように作ってあったんです。
ところがこの作品、最後まで見ても分からない部分が多いんです。
オチとしてはとりあえず全部丸く収まって、無事こっちの世界に帰ってきたって事だけ。
おそらく今から色々な考察がされるでしょう。
こういう作品って「意味が分からない」とか「不親切だ」っていう感想ありますけど、それは仕方ないと思うんです。
有名な映画にキューブリック監督の「2001年宇宙の旅」がありますが、あんなの全部理解できる人いません。
今回の「君たちはどう生きるか」って、まさにそんな作品だった気がするんです。
小さな子供は「ワラワラ可愛い」でいいし、少年少女は「不思議空間」を楽しめばいいし、大人はストーリーの裏に込められた想いを推理する。
ある意味、何回見ても楽しめる作品になっていると思います。
個人的な解釈としては、宮崎監督の人生、出会った人、スタジオジブリ、自分が作ってきた作品をまとめた様な印象でした。
あと今回は製作委員会方式じゃなく、全てジブリ出資の作品。
分かりやすく言えば、壮大な自主制作映画です。
有名どころだとジョージルーカスが権利を持っていたころのスターウォーズもそうだし、庵野監督のエヴァなんかもそうですよね。
ジブリだからヒットは間違いないと思いますが、制作にかかった年数を考えると半端なヒットでは回収できないと思います。
今後どうなるか楽しみです。
あ、有名俳優が声を担当してるのは、見ている時は全く気が付きませんでした。
例外として「ちょ、待てよ!!」の人はすぐに分かっちゃいましたけど・・
最後に、あまりの情報の無さに暇を持て余したのか、この鳥ポスターを使った大喜利がツイッターに溢れてました。
個人的に面白かったものを紹介して終わりにしたいと思います。
おそらくこれが最後の宮崎監督作品になると思うので、できればもう1回くらい見に行きたいと思います。
ではまた次回のブログでお会いしましょう。
DISCOVERY 水尻
—————————————–
DISCOVERY
〒918-8104 福井県福井市板垣5−1013
TEL:0776-35-8331 FAX:0776-35-8332
URL:https://www.discovery-jp.com
Mail:mailto@discovery-jp.com
Instagram:discovery2008
Youtube:DISCOVERYチャンネル
FB:https://www.facebook.com/discovery0720
—————————————–
2
この記事へのコメントはありません。