福井のセレクトショップ「DISCOVERY(ディスカバリー)」の水尻です。
黒やチャコールのパンツは、やっぱり便利です。
トップスの色を選びにくいし、朝あまり考えなくても服装がまとまる。
ただ、その安心感だけで選んでいると、トップスを替えても全体の印象が毎回あまり変わらないことがあります。
そこで柄のパンツを取り入れようと思っても、今度はチェックが目立ちすぎたり、合わせるトップスまで考えなくてはいけなかったりする。
柄パンツは欲しい。
でも、柄パンツ中心のコーディネートを毎回考えたいわけではない。
今回ご紹介するILL ONE EIGHTYの「COTTON BEACH PANTS」は、そんな時にちょうどいいパンツだと思います。
使われているのは、細かなチェックを入れたコットンネル素材「ORGANIC WASHER CHECK」。
近くでは柄が分かりますが、全身で見るとかなり落ち着いた表情です。
さらに、アーリー90sのビーチサイドパンツをイメージした、腰まわりから脚に余裕のあるリラックスシルエット。
自分がこのパンツで特にいいと思ったのは、柄を取り入れているのに、普段穿いている無地のパンツから大きく離れずに使えるところです。
無地では少し物足りない。
でも、派手なパンツまでは必要ない。
そんな方には、一度見てほしい一本です。

ILL ONE EIGHTY/イルワンエイティ
NO.ILL262-39
COTTON BEACH PANTS/コットンビーチパンツ
18,590円(税込)
目次
ILL ONE EIGHTY/COTTON BEACH PANTS
チェック柄なのに、まず「柄パンツ」に見えすぎないところが使いやすい。
最初に全体を見ると、かなり落ち着いたパンツです。
カラー表記はBLACK。
そこへ細かなチェック柄が入っています。
大きなチェックや強い配色ではないので、少し離れると柄そのものより、生地に奥行きがあるような見え方になります。
ここは、このパンツを選ぶうえでかなり大切だと思います。
柄のパンツは、一枚で着こなしを変えられる反面、トップスまで柄との相性を考えなくてはいけないものがあります。
COTTON BEACH PANTSなら、普段BLACKのパンツへ合わせているスウェットやニットを、そのまま持ってきやすい。
いつもの服装から大きく外れずに、パンツだけ少し変化をつけられる。
自分がこのパンツを仕入れたいと思った理由も、そこにあります。

近くで見ると細かなチェック。全身では落ち着く。この見え方の差が面白い生地です。
素材には、軽やかでソフトなコットンネル「ORGANIC WASHER CHECK」を使用しています。
写真を近くで見ると、細かなチェックがきちんと確認できます。
無地ではありません。
でも、柄の一つ一つが大きく主張する生地でもありません。
この「近くと遠くで見え方が少し変わる」というのが、自分はいいと思います。
トップスが無地でも、パンツまで完全な無地にすると少し物足りない日があります。
そんな時に、生地そのものに細かな表情があると、色数を増やさなくても服装に変化を作れる。
柄を着るというより、無地感覚で使える表情のあるパンツ。
そのくらいの感覚で考えると、かなり取り入れやすいと思います。

イージーパンツらしい気軽さは残しつつ、腰まわりにはきちんと表情があります。
ウエストを見ると、ギャザーと紐が確認できます。
気負わず穿けるビーチサイドパンツらしい作りです。
ただ、単純にラクなだけのパンツではありません。
細かなチェックが入っていることで、ウエストまわりにも無地とは違う表情があります。
トップスを長く着れば、この部分はほとんど見えません。
逆に短めのトップスを合わせたり、前だけ少し上げたりすれば、ウエストのディテールが見える。
同じパンツでも、トップスの丈によって見え方を変えられます。
休日に穿くイージーパンツは欲しい。
でも、スウェットパンツのようなスポーティーさとは少し違うものがいい。
そういう方にも、このコットンネルとウエスト仕様の組み合わせは使いやすいと思います。

後ろ姿まで作り込みすぎないから、リラックスした形が素直に見えます。
背面は比較的シンプルです。
後ろにはパッチポケットがあり、ブランドの小さなラベルが入っています。
正面に大きな装飾があるわけでもなく、後ろ姿までデザインを詰め込んでいるわけでもありません。
その分、このパンツではシルエットとチェック柄そのものがよく見えます。
ゆったりしたパンツは、ポケットや切り替えが多いとさらにカジュアルな印象が強くなることがあります。
COTTON BEACH PANTSは、アーリー90sのビーチパンツをイメージしながらも、全体はかなり静かです。
柄はある。
形にもゆとりがある。
でも、デザインを重ねすぎない。
だからトップス側でスウェット、ニット、シャツ、アウターと雰囲気を変えやすいんだと思います。

170cm・60kgならM。股下66.5cmが、このリラックスした形を重く見せません。
170cm・60kgでMサイズを着用しています。
Mの実寸は、ウエスト79~100cm、股上34cm、ワタリ33cm、裾幅21.5cm、股下66.5cm。
自分ならMを選びます。
このパンツは股上が深く、腰まわりにも脚にも余裕があります。
それだけに、丈まで必要以上に長くすると、全体がかなりルーズに見える可能性があります。
Mは股下66.5cm。
170cmの自分では、この丈が収まりやすいと感じています。
ワタリ33cmあるので、細いパンツではありません。
それでも裾幅は21.5cmなので、腰からそのまま太さを落とし続ける極端なワイドパンツとも違う。
リラックス感はあるけれど、足元で重くなりすぎない。
自分には、このMのバランスが一番使いやすいと思います。

短めのアウターを合わせると、パンツのゆとりをそのまま全身のバランスに生かせます。
Mサイズに、明るめの短いアウターを合わせたスタイリングです。
このパンツは腰から脚にかけて余裕があります。
だからトップスまで長く大きくすると、全身がかなりゆったりした印象になります。
画像のように、上半身を比較的コンパクトにまとめると、パンツのボリュームが自然に主役になる。
しかもパンツ自体はBLACKベースの細かなチェックなので、トップスへ色を使っても柄同士がぶつかりにくい。
これが、大きなチェック柄にはない使いやすさです。
パンツの柄を主役にしようと頑張る必要はありません。
普段着ている無地のブルゾンやスウェットを合わせる。
そのくらいで十分です。
初めて柄パンツを取り入れる方なら、まずこういう「トップスは無地、パンツだけ少し表情を足す」合わせ方が失敗しにくいと思います。

LはMよりワタリ1.5cm、股下2cmアップ。もっとゆったり穿きたい時のサイズです。
Lサイズは、ウエスト82~106cm、股上35cm、ワタリ34.5cm、裾幅22cm、股下68.5cm。
Mと比べると、ウエストだけでなくパンツ全体にもう一段余裕が出ます。
ワタリは1.5cm広くなり、股上は1cm深く、股下は2cm長くなります。
170cm・60kgの自分なら、丈の収まりからMを選びます。
ただ、もっとリラックスして穿きたい方ならLにも意味があります。
また、自分より体格が大きい方なら、Lの方が自然に見える可能性があります。
このパンツは股上が深いため、穿く位置によっても裾の見え方を調整できます。
ですからサイズ表の数字だけで決めるのではなく、MとLそれぞれの全身写真を見て、どのくらいルーズに見せたいかまで考えてください。

柄パンツだからトップスを地味にする必要はありません。色を使ってもパンツがうるさく見えにくい。
Lサイズのスタイリングでは、明るい色を使ったトップスを合わせています。
ここで注目してほしいのは、パンツにもチェック柄があるのに、全身が柄物を着ているようには見えにくいことです。
理由は、チェックが細かく、全体では落ち着いたBLACKとして見えるからです。
柄パンツを選ぶと、「上は黒か白にしないと難しい」と考えてしまうことがあります。
このパンツなら、そこまで限定しなくていい。
マスタード系やベージュ系など、少し色のあるトップスを持ってきても、パンツ側が静かに受け止めてくれます。
もちろん、最初は白、黒、グレーの無地から始めてもいい。
慣れてきたら、トップスへ色を使う。
無地パンツの延長で、着こなしを少しずつ広げられるのも、この細かなチェックの良さだと思います。

まとめ|無地パンツの安心感を残したまま、少しだけ着こなしを変えたい方へ。
ILL ONE EIGHTYの「COTTON BEACH PANTS」は、柄を強く見せるためのパンツではありません。
自分がこの商品で評価しているのは、むしろその逆です。
細かなチェック。
柔らかなコットンネル。
アーリー90sのビーチサイドパンツをイメージした、腰まわりから脚に余裕のある形。
ウエストの紐や後ろのパッチポケットといった、気負わないディテール。
それらが全部、リラックスして穿ける方向へまとまっています。
でも、見た目まで部屋着にはならない。
細かなチェックがあることで、無地のイージーパンツより服としての表情がきちんと残ります。
170cm・60kgの自分ならM。
股下66.5cmの収まりがよく、このパンツらしいゆとりを残しながら、丈まで大きく見えません。
もっと余白を出したい方や、体格の大きい方ならL。
逆に、脚に沿う細身のパンツや、センタープレスの入ったシャープなスラックスを求める方には、このビーチパンツらしい力の抜けたシルエットは方向が違うと思います。
黒い無地パンツは便利。
でも、たまには少し違うパンツも穿いてみたい。
その時に、いきなり派手な柄へ行かなくてもいい。
いつものトップスをそのまま使いながら、パンツだけ少し表情を変える。
このくらいの変化なら、普段着にもかなり取り入れやすいと思います。

商品ページでは、まず170cm・60kgでMとLを着た時の丈とボリュームを見比べてみてください。Mは股下66.5cm、Lは68.5cmで、ワタリも33cmから34.5cmへ広がるため、全身で見た時のゆとりが変わります。
そのうえで、細かなチェックがどの程度見えるのか、生地のアップと全身写真の両方を確認してみてください。近くで見た時と、実際に穿いた時で柄の印象が変わるところも、このパンツを選ぶポイントです。
普段合わせているスウェットやニット、アウターを思い浮かべながらスタイリング写真を見ると、「柄パンツとして挑戦する」のではなく、今持っている無地パンツからどのくらい自然に置き換えられるか判断しやすいと思います。
ちょっとしたひとりごと
3連休最終日ですね。
皆さま、どう過ごされましたでしょうか。
先月のシルバーウィークは台風もあって、ちょっと消化不良な連休でしたが、今回は天気にも恵まれて、出掛けた方も多かったんじゃないかと思います。
店頭も秋冬商品がかなり揃ってきました。
ブランドによっては、もう今シーズンの入荷がほぼ終わったところもあります。
早いような気もしますが、考えてみればもう10月。
そりゃ秋冬物も揃いますよね(笑)。
ただ、最近の10月って昔の10月とはちょっと違います。
昼間は26度くらいまで上がる日もあって、少し動けば普通に汗をかく。
「秋物を着たいけど、まだ暑い」
という、なかなか悩ましい時期です。
こういう時期に秋物を選ぶなら、最初から厚手のものを買うより、シャツや薄手のジャケット、カーディガンみたいに脱ぎ着しやすいものから入るのがおすすめです。
パンツだけ秋らしい素材や色に変えるのもいいですね。
全部を一気に秋にするんじゃなく、まず一つだけ季節を進める。
そのくらいの方が、今の気候には合っていると思います。
昔なら10月に入れば長袖が当たり前だった気がしますが、今は半袖に軽い羽織りくらいがちょうどいい日も多いです。
洋服屋としても、この気候に合わせて提案の仕方を変えていかないといけないなと思っています。
とはいえ、朝晩はちゃんと涼しくなってきましたし、ようやく秋物を楽しめる時間も増えてきました。
短くなった秋だからこそ、今しかできない着こなしを楽しんでいきたいですね。
では本日もお待ちしております。
DISCOVERY 水尻
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