福井のセレクトショップ「DISCOVERY(ディスカバリー)」の水尻です。
Vネックのニットというと、少し前のきれいめスタイルを思い浮かべる方もいるかもしれません。
たしかに、細身のVネックをシャツの上へぴったり重ねるような着方だと、今の普段着には少し堅く見えることがあります。
でも、本来Vネックはかなり便利です。
クルーネックより首元に抜けができる。
一枚でも着られる。
Tシャツを少し見せてもいい。
シャツを重ねれば、また違う表情になる。
問題は「Vネックかどうか」ではなく、どんな形で作られているかです。
今回ご紹介するMANUAL ALPHABETの「NEW ALL TIME KNIT V-NECK」は、コーマコットンを12ゲージで編み、ラグランスリーブで肩まわりを柔らかく見せた一枚。
Vゾーンも深く取りすぎていません。
自分がこのニットでいいと思ったのは、昔ながらのVネックの便利さを残しながら、今のワイドパンツやレイヤードへ自然につなげられるところです。
そして170cm・60kgでは、サイズ1・2・3で着方をかなり変えられます。
単に「自分の体に入るサイズ」を選ぶのではなく、どんなパンツと、どんな重ね方で着たいかまで考えて見てほしいニットです。

MANUAL ALPHABET/マニュアルアルファベット
NO.MA-K-049
NEW ALL TIME KNIT V-NECK/ニューオールタイムVネックニット
20,900円(税込)
目次
MANUAL ALPHABET/NEW ALL TIME KNIT V-NECK
Vネックでも堅く見えないのは、身体に沿わせすぎないシルエットだからです。
まず全体を見ると、いわゆる細身のVネックニットとはかなり印象が違います。
身頃には適度な余裕があり、肩まわりはラグランスリーブ。
首元だけがきれいめで、身体はぴったり細いという昔ながらの形ではありません。
ここが、自分がこの商品を評価している大きな理由です。
Vネックは首元が開くぶん、形まで細くすると一気にドレス寄りになります。
NEW ALL TIME KNIT V-NECKは、そこへ少しゆとりを持たせることで、カットソーやワイドパンツにもつなげやすくしています。
一枚で着た時にも、頑張ってきれいに着ている感じがありません。
「Vネックは久しぶり」という方ほど、まずこの全体のバランスを見てほしいと思います。

深すぎないVゾーンなら、一枚でもインナーを見せても使えます。
Vネックで失敗しやすいのが、開きの深さです。
Vが深すぎると一枚では着にくくなり、必ずシャツやインナーを合わせる前提になってしまいます。
逆に浅すぎれば、クルーネックとの差がほとんどなくなる。
このモデルは、その中間です。
画像を見ると、首元にはきちんと抜けがありますが、胸元まで大きく開いてはいません。
だから一枚で着ても不自然になりにくい。
クルーネックのTシャツを中へ入れて、襟元から少し白を見せることもできます。
シャツなら、襟を出した時にも首元が詰まって見えにくい。
一つのVゾーンで、一枚着とレイヤードの両方を考えられる。
シンプルな部分ですが、実際の着回しではかなり大切です。

ウールではなくコットン100%。だから「冬だけのニット」になりません。
素材はコーマコットン100%。
12ゲージで編み立てています。
表面は比較的すっきりしていて、ローゲージニットのような大きな編み目や冬らしい起毛感を強く出すタイプではありません。
自分は、この素材選びも使いやすさにつながっていると思います。
ウールのニットには暖かさや季節感があります。
その反面、着る時期がどうしても秋冬中心になりやすい。
コットンニットなら、秋の一枚着から冬のインナー、さらに春先まで考えやすい。
さらに裾をリブでまとめているので、身頃に少し余裕があっても下へそのまま落ち続けません。
ワイドパンツを合わせる時にも、トップスとパンツの境目を作りやすい。
派手な機能はありません。
でも、「着られる期間」と「合わせられる服」を増やすという意味では、このコットン素材にきちんと理由があります。

170cm・60kgでサイズ1はすっきり。細く着たいなら、まずこの見え方です。
170cm・60kgでサイズ1を着用しています。
実寸は、身幅56cm、着丈68cm、袖丈77.5cm。
3サイズの中では最もコンパクトです。
入力されている着用感では、サイズ1はややタイトめ。
ただし、身体に強く張り付くほどではありません。
画像を見ても、昔の細身ニットのようなぴったりした印象ではなく、全体はすっきりしながら必要な余裕は残っています。
普段細めのパンツが多い方。
ジャケットのインナーとしてできるだけ収まりよく着たい方。
ニットそのものを大きく見せたくない方。
そういう着方ならサイズ1も十分候補です。
ただ、自分ならもう一つ上げます。
理由は、今の自分のパンツとのバランスと、シャツまで重ねることを考えたいからです。

170cm・60kgなら自分はサイズ2。一枚でも重ね着でも使いやすい中間です。
サイズ2は、身幅58cm、着丈69cm、袖丈80.5cm。
170cm・60kgの自分なら、このサイズを選びます。
サイズ1との身幅差は2cm。
着丈差は1cmです。
数字だけなら大きな違いに見えないかもしれません。
でも、身体との距離が少し増えることで、ニット一枚で着た時の力の抜け方が変わります。
さらに中へシャツを入れる時にも、この余白が使いやすい。
Vネックのニットは、インナーを重ねると身頃が急に窮屈に見えることがあります。
サイズ2なら、一枚で着ても大きすぎず、シャツを重ねても無理が出にくい。
自分にとっては、一番「何を着るか決めていない日に選びやすいサイズ」です。

サイズ3は着丈72.5cm。単なるサイズアップではなく、全身をもう少しルーズに見せたい時に。
サイズ3は、身幅59.5cm、着丈72.5cm、袖丈84cm。
サイズ2と比べると、身幅は1.5cmの差ですが、着丈は3.5cm長くなります。
ここはサイズ選びで見逃したくないところです。
2から3へ上げた時には、横幅だけではなく縦方向の見え方も変わります。
170cm・60kgでは、サイズ2より明確にゆとりが増えます。
ワイドパンツをよく穿く方。
トップスにも少し長さを出したい方。
シャツやカットソーとのレイヤードをよりルーズに楽しみたい方。
そういう着方ならサイズ3にも選ぶ理由があります。
逆に、Vネックのすっきりした印象を優先したいなら、自分はサイズ2までで考えます。
サイズを上げればラクになる、ではなく、全身をどのくらい大きく見せたいかまで考えてください。

サイズ1なら黒いワイドパンツを合わせても、上半身はすっきり残せます。
サイズ1を全身で見ると、このサイズを選ぶ意味が分かりやすくなります。
パンツにはBLACKのワイドシルエット。
下半身にはしっかりボリュームがあります。
それでもトップスまで大きくしていないので、全身がルーズ一辺倒にはなりません。
BRONZEの柔らかな色とBLACKのパンツのコントラストもはっきりします。
ワイドパンツを穿く時、「トップスも大きくしないと合わない」と考える必要はありません。
むしろ上半身を少しすっきりさせることで、パンツの太さを際立たせる方法もあります。
細身のトップスは嫌だけれど、オーバーサイズまで必要ない。
そんな方なら、サイズ1のバランスも一度見ておく価値があります。

サイズ2なら、パンツにも余白を持たせた今のバランスへ自然につながります。
自分がサイズ2を選ぶ理由は、単体のサイズ感だけではありません。
全身で見た時のパンツとのつながりです。
画像では、ゆとりのある濃色のパンツと組み合わせています。
トップスも身体へ近すぎず、パンツにもボリュームがある。
それでも、Vネックによって首元には抜けがあるので、上下ともゆったりしているのに重たく見えません。
ここはクルーネックとは少し違うところです。
首元が開くことで、身幅58cmの余裕があっても上半身に軽さを作れます。
自分なら、普段着として一番再現しやすいのはこのくらい。
黒、ネイビー、チャコールなどのパンツへ合わせるだけで、BRONZEの色も自然に引き立ちます。

サイズ3は明るいパンツへ合わせると、ゆったりしていても重く見えません。
サイズ3では、明るいカラーのパンツと合わせています。
着丈72.5cmまで長くなり、サイズ2よりトップスの存在感はしっかり出ます。
こういう時にパンツまで濃色で大きくすると、全身が少し重く感じることがあります。
画像のように明るいパンツへ変えると、シルエットにはボリュームを残しながら、配色で軽さを作れます。
BRONZEも、BLACKだけに合わせる色ではありません。
生成りやオフホワイトのような柔らかな色と合わせると、ニットそのものの落ち着いた色味がより自然に見えます。
さらに裾から白いインナーを少し見せれば、トップスとパンツの間にもつながりが生まれます。
サイズを大きくした時ほど、単純に「太いパンツを合わせる」だけではなく、色まで含めてバランスを考える。
こうするとサイズ3も取り入れやすくなります。

まとめ|Vネックを今の普段着として着直したい方に、ちょうどいいコットンニットです。
MANUAL ALPHABETの「NEW ALL TIME KNIT V-NECK」は、奇抜なデザインのニットではありません。
むしろ、一見するとかなり普通です。
でも、自分はこういう服ほど形の違いが大切だと思っています。
深すぎないVゾーン。
身体へ沿わせすぎない身頃。
肩を柔らかく見せるラグランスリーブ。
秋から春まで使いやすい12ゲージのコットンニット。
一つ一つは小さな違いですが、それによって昔の細身Vネックとは違う着方ができます。
一枚で着てもいい。
白いカットソーを少し見せてもいい。
シャツを重ねてもいい。
さらにジャケットの中へ入れることもできます。
170cm・60kgの自分ならサイズ2。
一枚着とレイヤードの両方を考えた時に、一番使いやすい余白があります。
もっとすっきり着るなら1。
よりルーズにして、着丈も長く見せたいなら3。
逆に、厚く起毛した冬らしいニットや、身体に沿う細身のVネックを探している方には、このコットン素材とゆとりのあるシルエットは少し方向が違うと思います。
「Vネックは昔着たから、もういいかな」
そう思っている方にこそ、今のパンツと合わせた時の見え方まで見てほしい一枚です。

商品ページでは、まず170cm・60kgでサイズ1・2・3を着た時の全身バランスを見比べてみてください。身幅だけでなく、着丈が68cm・69cm・72.5cmと変わることで、すっきりした見え方から、よりゆとりのある印象へ変化します。
そのうえで、普段の着方に合わせてサイズを考えてみてください。すっきり一枚で着るならサイズ1、シャツも重ねながら使いやすいバランスならサイズ2、ワイドパンツと合わせてもう少しゆとりを出したいならサイズ3が目安です。
着用写真と実寸を一緒に確認すると、「入るサイズ」ではなく、自分がどのバランスで着たいかを基準に選びやすくなると思います。
ちょっとしたひとりごと
土日ご来店いただいた皆さま、ありがとうございました。
急に気温が下がってきたこともあって、
「そろそろ長袖かな」
という方が一気に増えた気がします。
いつものお客様はもちろんですが、この週末は初めて来てくださった方もちらほら。
新しい方にお店を知ってもらえるのって、やっぱりありがたいことですね。
昔なら雑誌を見て来ました、という方も多かったんですが、今はネットだったりSNSだったり。
最近だとAIで調べて知った、なんてことも少しずつ増えてきました。
時代は変わるものです(笑)。
ただ、知ってもらうきっかけが何であっても、その後に
「また来たいな」
と思ってもらえるかどうかは、結局こちら次第だと思っています。
そこは昔から変わらないですね。
とはいえ、正直すべての方に気に入ってもらうのは無理だとも思っています。
洋服の好みも違えば、接客の距離感も違う。
お店とお客様にも、やっぱり相性があります。
なので無理に合わせようとは思っていません。
自分が良いと思ったものを仕入れて、良いところも悪いところもできるだけ正直に伝える。
そのうえで、
「この店、自分に合うな」
と思ってもらえたら嬉しいです。
そして気に入って通っていただける方には、商品だったり、接客だったり、サービスだったり。
色々な形で少しずつ返していければと思っています。
長くお付き合いできるお客様が増えていくのが、結局いちばん嬉しいですからね。
では本日もお待ちしております。
DISCOVERY 水尻
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