福井のセレクトショップ「DISCOVERY(ディスカバリー)」の水尻です。
夏はTシャツ一枚が一番ラクです。
ただ、それが何日も続くと、少しだけ服装を変えたくなる日があります。
そんな時に便利なのが半袖シャツなのですが、ここにも意外と難しさがあります。
きれいに作りすぎたシャツは少し堅く見える。
逆にワークシャツへ寄せすぎると、生地の硬さや無骨さが前に出てしまう。
今回ご紹介するSANDINISTAの「Gentle Work S/S Shirt」は、その中間をうまく狙った一枚です。
ワークシャツらしいディテールは残しながら、着た時の印象は軽く、柔らかい。
Tシャツの気軽さから大きく離れず、それでも一枚着るだけで夏の服装を少し整えてくれます。

SANDINISTA/サンディニスタ
NO.60426US01-TP
Gentle Work S/S Shirt/ジェントルワーク半袖シャツ
18,700円
目次
SANDINISTA/Gentle Work S/S Shirt
ワークシャツなのに無骨すぎない。まず惹かれたのは、このちょうどよさです。
ワークシャツという言葉から、生地が硬く、少し厚手で、男っぽさの強いものを想像する方もいると思います。
もちろん、それが格好いい服もあります。
ただ、夏に普段着として着るなら、もう少し軽く、力を抜いて着られる方が出番は増えます。
自分がこのシャツを仕入れたいと思ったのも、ワークシャツの雰囲気を残しながら、そこまで無骨に振っていないからです。
胸ポケットや半袖のバランスを見ると確かにワークシャツ。
でも、WHITE一色でまとめたことで見た目はかなりクリーンです。
デニムやチノパンだけに合わせるシャツではなく、スラックスやワイドパンツにも自然につなげられる。
「ワークシャツは好きだけれど、コテコテには着たくない」という方には、かなり入りやすい一枚だと思います。

見た目以上に柔らかい。この生地が、ワーク感をうまく和らげています。
素材はコットン100%のタイプライター生地です。
タイプライターというと、薄手でもパリッとしたハリを想像するかもしれません。
この生地には特殊なプラットエアーイン加工を施し、適度なハリを残しながら、柔らかさと膨らみを持たせています。
ここは、このシャツの印象を決めている大切な部分です。
ワークシャツのデザインを硬い生地で作れば、もっと無骨に見えます。
逆に柔らかすぎると、今度はシャツとしての形が頼りなくなってしまう。
その中間にあるため、着た時には肩や身頃へ自然になじみながら、シャツらしい輪郭も残ります。
暑い時期に羽織ることを考えても、生地が必要以上に重たく感じにくいのはうれしいところです。

シンプルに見えるからこそ、胸まわりのワークディテールが効いてきます。
このシャツは、遠目から見るとかなりシンプルです。
ところが近くで見ると、胸まわりにはワークシャツらしい機能的なディテールが入っています。
グラスホール、ペン差し、そして胸ポケット。
こういうディテールは増やしすぎると、一気に作業着らしさが強くなります。
Gentle Work S/S Shirtは、WHITE一色の中へ溶け込ませることで、必要以上に目立たせていません。
画像のように眼鏡を掛ければ、それ自体がちょっとしたアクセントにもなります。
何も付けずに着ればシンプル。
使えばディテールが生きる。
このくらいの見せ方なら、普段ワークウェアをあまり着ない方でも取り入れやすいと思います。

後ろ姿がすっきりしているので、ゆとりがあっても大きく見えすぎません。
半袖シャツは、身幅を広げればラクになります。
でも、単純に大きくするだけでは、後ろから見た時に四角く見えたり、体が大きく見えたりすることがあります。
このシャツは適度にゆとりを持たせていますが、背面を見ると比較的すっきりしています。
夏は前を開けて羽織ることも多いですが、ボタンを留めて一枚で着た時にも、必要以上に膨らんで見えにくいバランスです。
そしてWHITEという色も、この軽さに合っています。
ワークシャツの形をそのまま濃色で作るよりも、清潔感があり、春夏らしい印象になります。
ショーツに合わせても子供っぽくなりにくく、ロングパンツならさらに落ち着いて見せられます。

170cm・60kgでSサイズ。すっきり着たいなら、このバランスです。
まずはSサイズから見てみます。
170cm・60kgでSサイズを着用。
実寸は肩幅50cm、身幅60cm、着丈70.5cm、袖丈24cmです。
数字だけを見るとSサイズでも身幅には余裕がありますが、着用すると3サイズの中では最もコンパクトにまとまります。
肩まわりや身頃が体に張り付くようなジャストサイズではありません。
それでもM、Lと比較すると丈や身幅が抑えられているため、「半袖シャツを大きく見せたくない」という方には選びやすいサイズです。
細身から標準的な太さのパンツをよく穿く方や、シャツらしいすっきりした見え方を優先したい方ならSサイズ。
体型だけでなく、普段のパンツとのバランスまで考えて選ぶと分かりやすいと思います。

Sサイズを黒いパンツで合わせると、ワークシャツが一気に大人っぽく見えます。
「WHITEの半袖ワークシャツをどう着ればいいか分からない」
そんな方なら、まずは黒いパンツがおすすめです。
画像では、Sサイズに細身のBLACKパンツを合わせています。
WHITEとBLACKの色をはっきり分けることで、胸ポケットなどのワークディテールがあっても全体はすっきり。
パンツが細めなので、シャツの適度なゆとりもよく分かります。
足元をレザーサンダルにすれば、スニーカーよりも少し落ち着いた印象になります。
特別なアイテムをいくつも足す必要はありません。
黒いパンツ。
シンプルなサンダルや革靴。
これだけでも十分です。
ワークシャツを初めて取り入れるなら、こういうシンプルな着方から始めると失敗しにくいと思います。

自分ならMサイズ。ゆとりは増えても、シャツらしい見え方は残ります。
170cm・60kgで、自分ならMサイズを選びます。
実寸は肩幅51.5cm、身幅62.5cm、着丈71.5cm、袖丈26cm。
Sサイズと比べると、肩幅は1.5cm、身幅は2.5cm、着丈は1cm、袖丈は2cm大きくなります。
数字として極端な差ではありません。
ただ、着用した時には身頃と袖まわりにもう少し余白が生まれます。
今の自分なら、このくらいのゆとりが一番自然です。
大きく着ている感じまでは出さず、少し力を抜いて見せられる。
細身のパンツだけでなく、画像のようなボリュームのあるパンツとも合わせやすくなります。
Sサイズが「すっきりした半袖シャツ」なら、Mサイズは「適度にゆとりのある今の普段着」。
170cm・60kg前後で迷うなら、まずMサイズを基準に考えていただくと分かりやすいと思います。

Mサイズは太めのパンツを合わせると、シャツの柔らかさがより生きてきます。
同じWHITEのシャツでも、パンツを変えるとかなり印象が変わります。
Mサイズでは、黒を基調としたボリュームのあるパンツを合わせています。
Sサイズ+細身の黒パンツより、全身にゆとりが生まれ、かなりリラックスした雰囲気です。
ここでシャツまで硬く無骨なワーク素材だったら、上下のボリュームが少し重く見えるかもしれません。
柔らかなタイプライター生地だからこそ、太めのパンツと合わせても上半身が必要以上に強くなりません。
WHITEで抜けも作れるため、ボリュームのあるパンツを夏に穿く方にも取り入れやすい組み合わせです。
普段ワイドパンツが多い方なら、Sサイズへ無理に抑えるより、Mサイズのゆとりを生かした方が全身のつながりを作りやすいと思います。

Lサイズは大きく着るためのサイズ。ショーツとの組み合わせで良さが分かります。
170cm・60kgでLサイズを着用しています。
実寸は肩幅52cm、身幅65cm、着丈74.5cm、袖丈27cm。
MサイズからLサイズでは、特に身幅と着丈が大きくなります。
そのため、単に「少しラクに着たいからL」というより、シルエットそのものを大きく見せたい時に選ぶサイズです。
画像では、ボリュームのあるブルーのショーツと合わせています。
ここがLサイズの使い方として分かりやすいと思います。
ショーツに対してトップスだけ小さいと、下半身のボリュームが強く見えることがあります。
Lサイズまでシャツに余白を持たせることで、上下のボリュームがつながり、リラックスした夏らしいバランスになります。
逆に、細身のパンツへシャツをすっきり合わせたい方には、Lサイズは大きく感じる可能性があります。
サイズは体型だけでなく、「どんなパンツと合わせたいか」で考えてください。

WHITE一色だから、パンツの色で夏の着こなしをかなり変えられます。
カラー展開はWHITEのみです。
一色しかないと選択肢が少なく感じるかもしれません。
ただ、このシャツの場合は、WHITEだからこそ合わせるパンツで印象を変えやすいとも言えます。
黒い細身のパンツなら、すっきり大人っぽく。
ボリュームのある濃色パンツなら、少しモードなリラックススタイルに。
ブルーのショーツを合わせれば、夏らしい軽さが一気に増します。
シャツそのものに強い色や柄がないので、パンツ側へ色を持ってきてもケンカしにくい。
手持ちのパンツを生かしながら着回せるのは、WHITEの大きな利点です。
逆に、汚れが目立ちにくい濃色シャツを求めている方や、シャツ自体で色を効かせたい方には、一色展開が物足りなく感じるかもしれません。

まとめ|Tシャツの気軽さから離れすぎず、夏の服装を一段だけ整えたい方へ。
SANDINISTAの「Gentle Work S/S Shirt」は、ワークシャツのディテールを楽しむためだけの服ではありません。
自分がこのシャツで一番いいと思うのは、ワークシャツらしさを残しながら、それを日常で着やすいところまで柔らかくしていることです。
特殊加工を施したタイプライター生地。
WHITE一色のクリーンな見え方。
そしてS・M・Lで変えられるシルエット。
Tシャツ一枚では少し物足りない日に、そのまま一枚着てもいい。
前を開けて羽織ってもいい。
黒いパンツならすっきり、ワイドパンツなら力を抜いて、ショーツなら夏らしく。
一枚のシャツでも、サイズと合わせるパンツによってかなり印象を変えられます。
170cm・60kgの自分ならMサイズを選びますが、すっきり着たいならS、大きなシルエットとショーツのバランスを楽しみたいならLも選択肢です。
逆に、タイトな半袖シャツや、硬く無骨なワークシャツそのものを求めている方には、少し方向性が違うと思います。

S・M・Lでは数字以上に全身の見え方が変わります。商品ページでは170cm・60kgで各サイズを着た写真を見比べながら、普段よく穿くパンツが細身なのか、ワイドなのか、ショーツなのかまで考えてサイズを選んでみてください。
ちょっとしたひとりごと
福井市若杉にあるセレクトショップ「LEGROW」が、16日で閉店します。

オーナーは、自分が独立する前に働いていたお店の先輩です。
ワークを軸にした武骨な雰囲気で、流行に寄せすぎず、ずっと芯の通ったラインナップのお店でした。
13年間。
ひと言で書くと短いですが、お店を13年続けるって本当に簡単なことじゃないです。
前職では10年くらい一緒に働いていたでしょうか。
とはいっても、同じ店舗で働いたのは最後の3年くらい。
しかもその頃は別部署だったので、よく考えると本当の意味で一緒に仕事をした期間って、そんなに長くないのかもしれません。
それでも印象に残っているのが、とにかくスタッフの面倒をよく見る人だったこと。
当時のお店は、お世辞にも会社としてきれいに機能していたとは言いづらかったんですが(笑)、その中でスタッフをうまくまとめていた印象があります。
一方の自分はというと、
「それは違うでしょ」
と思ったら我を通して、人間関係まで壊していくタイプでした(笑)。
なので昔から、
「俺にはこれはできないなぁ」
と、その部分は本当に尊敬していました。
その後、自分が先に独立してDISCOVERYを始め、その5年後に先輩も独立してLEGROWをスタート。
同じ福井で、それぞれ全然違う洋服を並べながら、お互いに店を続けてきました。
その間にはコロナもありましたし、アパレルを取り巻く環境もずいぶん変わりました。
自分も店をやっているので、閉めるという決断に至るまでには、外からでは分からない色々な思いがあったんだろうなと思います。
とにもかくにも、13年間お疲れさまでした。
16日まで営業されていますので、LEGROWに思い出のある方は、最後に顔を出してみてはいかがでしょうか。
では本日もお待ちしております。
DISCOVERY 水尻
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