柄物は苦手。でも無地では物足りない方へ|YASHIKI Karita Half Zip Knitの編み柄・サイズ感・着こなし

福井のセレクトショップ「DISCOVERY(ディスカバリー)」の水尻です。

秋冬になると、ニットを着る機会は増えます。

ただ、無地のニットは合わせやすい反面、パンツを替えても何となく毎回似たような服装に見えることがあります。

では柄物を選ぶかというと、今度は合わせるパンツやアウターまで考えなくてはいけない。

「無地では少し物足りない。でも、柄物ほど主張のある服はいらない」

そんな時に面白いのが、YASHIKIの「Karita Half Zip Knit」です。

このニットは、刈り取りを終えた田んぼと、そこを吹き抜ける秋風を編み柄で表現しています。

ただし、その景色を分かりやすい絵柄として入れているわけではありません。

ワッフルや縦方向の凹凸として落とし込んでいるので、遠くから見れば落ち着いたGREIGEのニット。

近くで見ると、しっかり表情がある。

自分がこの商品で特にいいと思ったのは、YASHIKIらしいストーリーを持ちながら、普段の服装では難しく考えずに着られるところです。

さらにハーフジップなので、首元の見せ方まで変えられる。

一枚の中に特徴はありますが、着こなしを複雑にするニットではありません。


YASHIKI/ヤシキ
NO.YSK-26AW-KN06
Karita Half Zip Knit /苅田ハーフジップニット
37,950円(税込)

YASHIKI/Karita Half Zip Knit

柄物に見えすぎない。それでも無地のニットでは出せない立体感があります。

最初に全体を見ると、色はGREIGE一色でかなり落ち着いています。

でも、生地をよく見ると身頃の中で編み柄がいくつも切り替わっています。

このニットが表現しているのは、刈り取りを終えた田んぼ。

袖と身頃中央のワッフルで刈り取られた稲の切り株を表し、さらに身頃脇の凹凸や縦へ続く柄で、田を吹き抜ける秋風を描いています。

ここがYASHIKIの服の面白いところです。

デザインの理由を知らなくても、一枚の表情として成立する。

背景を知ると、なぜこの編み柄なのかまで見えてくる。

柄物のように「今日はこの柄を主役にしよう」と考える必要はなく、BLACKやCHARCOAL、デニムなど普段のパンツへそのまま合わせられます。

無地感覚で着られるのに、無地では終わらない。

まずは、このくらいの距離感で見てもらうと分かりやすいと思います。

縦方向へ柄をまとめることで、編み柄が多くても全体が散らかって見えません。

近くで見ると、ワッフル状の部分、細かな凹凸、縦に流れる編み柄が組み合わされています。

普通なら、これだけ表情を変えるとデザインが強く見えることがあります。

Karita Half Zip Knitでは、それらを縦方向へまとめています。

だから視線も縦へ流れやすい。

編み柄を増やして装飾的にするのではなく、一着の中に流れを作っています。

自分は、ここがかなり大切だと思います。

ニットは生地そのものに表情があるので、デザインを足しすぎると急に着こなしが難しくなる。

このニットなら、近くではしっかり作り込まれているのに、全身では比較的静かです。

トップスに表情は欲しい。

でもパンツや靴まで全部シンプルに限定されたくない。

そんな方にも取り入れやすい編み柄です。

ハーフジップは飾りではありません。閉じるか開くかで、このニットの見え方を変えられます。

首元には高さのあるハーフジップを配置しています。

全部閉じれば、首元に立体感が出て一枚で形が決まりやすい。

反対にジップを開けば、インナーを見せられます。

ここは、実際に着る時にかなり使える部分です。

同じニットでも、ジップを閉じれば首元までGREIGEでつながり、落ち着いた印象になります。

白いカットソーなどを中へ入れて少し見せれば、今度は首元に明るさを作れる。

さらに気温によって開き方を変えることもできます。

普通のクルーネックニットなら、首元の見え方はほぼ固定です。

ハーフジップにすることで、重ね着を増やさなくても表情を変えられる。

デザインとして格好いいだけではなく、着こなしを調整するためのディテールとして考えると、この仕様の意味が分かりやすいと思います。

2色の糸を使うことで、GREIGE一色でも生地が平面的に見えません。

素材はコットン100%。

12ゲージを4本取りで編み立て、さらに表裏で異なる色の糸を使うプレーティング編みを採用しています。

完成した色はGREIGE一色ですが、単純な一色の糸だけで作った無地ニットとは表情が違います。

光の当たり方や編み柄によって色の見え方に奥行きが出る。

そこへワッフルや凹凸の違いが加わることで、一枚の中に自然な濃淡が生まれています。

柄をプリントしたわけではありません。

編みそのものがデザインになっている。

37,950円という価格を見る時にも、自分なら単純に「コットンニットとして高いか安いか」だけではなく、こうした編みの構成まで含めて見ます。

YASHIKIの服を選ぶ意味が出るのは、こういう部分だと思います。

袖口まで普通のリブで終わらせず、矢絣柄を入れるところにもYASHIKIらしさがあります。

袖口には矢絣柄が入っています。

全体で見ると目立つ大きさではありません。

でも、手元まで見ると普通のリブニットとは違う。

YASHIKIは着物を思わせるゆとりのある形を得意とするブランドですが、和の要素をそのまま分かりやすい装飾として使うのではなく、編み柄の中へ落とし込んでいます。

こういう細かな部分は、着ている本人には意外と目に入ります。

袖を少しまくった時。

手を動かした時。

アウターの袖口から少し見えた時。

遠くから見た時の印象を大きく変えるディテールではありません。

だからこそ、普段着として使いやすい。

近くで見た時に「普通のニットではない」と分かるくらいが、この商品にはちょうどいいと思います。

後ろまで柄が続くから、正面だけを作り込んだニットには見えません。

背面を見ると、前身頃だけに柄を入れたデザインではないことが分かります。

肩から裾へ向かって縦の編み柄が続き、後ろ姿にも立体感があります。

ここも、実際に着ると大切です。

自分で鏡を見る時は正面が中心ですが、他人から見られる時には横や後ろもかなり見られます。

正面には特徴があるのに、後ろへ回ると完全な無地。

それでも服としては成立します。

ただ、この商品は「刈田と秋風」というテーマを一着全体で表現している。

だから後ろ姿にも流れがあります。

一枚で着る時ほど、この前後のつながりが効いてきます。

170cm・60kgならサイズ1。身幅61cmでも、着丈63.5cmだから大きく見えすぎません。

170cm・60kgでサイズ1を着用しています。

サイズ1の実寸は、肩幅62.5cm、身幅61cm、着丈63.5cm、袖丈54.5cm。

数字を見ると、肩幅と身幅にはかなり余裕があります。

それでも着用写真では、極端なオーバーサイズには見えません。

理由の一つが着丈です。

身幅61cmに対して着丈63.5cm。

横にはしっかり余白を作りながら、縦へ長く落としすぎていません。

自分なら、今選ぶのはサイズ1です。

YASHIKIらしいゆとりはきちんとある。

でも、ワイドパンツへ合わせてもトップスまで長くなりすぎない。

「ゆったりしたニットを着たいけれど、大きな服を着ているようには見せたくない」という方にも、このバランスは参考になると思います。

ブルーデニムを合わせると、GREIGEの複雑な編み柄を難しく考えずに着られます。

サイズ1をブルーデニムへ合わせたスタイリングです。

このニットを初めて着るなら、自分はこういう組み合わせから入るのがいいと思います。

トップスには複数の編み柄があります。

でも色はGREIGE一色。

だからパンツまでデザインの強いものへ合わせる必要はありません。

ブルーデニムのような馴染みのあるパンツを持ってくれば、ニットの表情だけを自然に見せられます。

さらに、トップスの着丈が63.5cmと比較的すっきりしているため、パンツにボリュームがあっても上半身と下半身の境目が分かりやすい。

YASHIKIだから特別な服へ合わせる。

そう考えなくていいんです。

普段穿いているデニムやBLACKのパンツへ合わせた時に、いつもの服装が少し違って見える。

自分なら、まずそこから楽しんでほしいと思います。

サイズ2は着丈66cm。もう少し縦にも余白を出したい方には、こちらが候補です。

サイズ2の実寸は、肩幅64.5cm、身幅62.5cm、着丈66cm、袖丈55.5cm。

サイズ1と比べると、肩幅は2cm、身幅は1.5cm、着丈は2.5cm大きくなります。

特に見てほしいのは着丈です。

身幅の差はそれほど大きくありません。

一方、着丈が63.5cmから66cmへ伸びることで、全身ではサイズ1より少しリラックスした見え方になります。

170cm・60kgなら、自分はサイズ1。

サイズ2は、さらにオーバー気味に着たい方や、身長175cm前後の方が目安です。

ただし、身長だけで機械的に決める必要はありません。

ワイドパンツが中心で、トップスにももう少しボリュームを持たせたい。

そういう着方なら、170cm前後でもサイズ2を選ぶ意味はあります。

「入るサイズ」ではなく、どのくらいの丈と余白で着たいか。

このニットは、そこまで考えてサイズを選ぶと分かりやすいと思います。

サイズ2を濃色パンツへ合わせると、ゆったりした形でも編み柄が主役になりすぎません。

サイズ2では、濃色のワイドパンツを合わせています。

トップスにもパンツにも余白があります。

それでも全身が大きく見えすぎないのは、色数を増やしていないからです。

GREIGEのニットに、BLACKや深いGREEN系のパンツ。

シルエットはゆったり。

配色は落ち着かせる。

こうすると、編み柄のあるニットでも着こなしが複雑になりません。

サイズを上げる時は、ただ大きくするだけではなく、全身の情報量をどう整えるかも大切です。

トップスの形も大きい。

パンツも太い。

さらに色や柄まで増やす。

それでは少し着こなしが忙しくなることがあります。

Karita Half Zip Knitなら、まず無地のワイドパンツで受け止める。

サイズ2を選ぶ方には、こういう合わせ方が取り入れやすいと思います。

まとめ|無地の使いやすさを残しながら、ニットそのものの表情を楽しみたい方へ。

YASHIKIの「Karita Half Zip Knit」は、一目で分かる大きな柄やロゴを楽しむニットではありません。

刈り取り後の田。

残った稲の切り株。

そこを吹き抜ける秋風。

そうした景色を、ワッフルや縦方向の凹凸へ置き換えています。

12ゲージ4本取り。

2色の糸を使ったプレーティング編み。

高さのあるハーフジップ。

袖口の矢絣柄。

一つ一つには意味がありますが、全部を知識として覚える必要はありません。

着る時には、GREIGEの表情のあるニットとして普通に使えばいい。

自分がこの商品で一番評価しているのは、その両立です。

背景にはしっかり物語がある。

でも、着る側へ難しいコーディネートを要求しない。

170cm・60kgの自分ならサイズ1。

身幅61cmのゆとりを残しながら、着丈63.5cmですっきり見せられます。

もっとオーバー気味に着たい方や、身長175cm前後ならサイズ2も候補です。

ブルーデニムで少しカジュアルに。

濃色のワイドパンツなら、もう少し落ち着いた印象に。

そしてジップを閉じるか開くかでも首元の見え方を変えられます。

逆に、身体に沿う細身のニットや、完全にフラットな無地ニットを求めている方には、このゆとりと立体的な編み柄は少し方向が違うと思います。

また、素材はコットン100%で、取り扱い表示は手洗いです。

無地では物足りない。

でも、柄物を着るほど構えたくない。

そんな時に、「編み」で少しだけ服装を変えてくれるニットです。

商品ページでは、まず生地のアップを見ながら、ワッフルや縦方向の凹凸がどのようにつながっているか確認してみてください。全身写真では落ち着いて見えるGREIGEが、近くではかなり表情のある編み地だと分かります。

そのうえで、170cm・60kgでサイズ1と2を着た時の違いを見比べてみてください。サイズ1は肩幅62.5cm・身幅61cm・着丈63.5cm、サイズ2は肩幅64.5cm・身幅62.5cm・着丈66cmなので、特に着丈と全身の余白がサイズ選びのポイントになります。

最後に、ブルーデニムと濃色のワイドパンツ、それぞれへ合わせた着用写真も確認してみてください。手持ちのパンツへどう取り入れるかまでイメージすると、自分ならどのサイズと着方が合うのか判断しやすくなると思います。

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ちょっとしたひとりごと

ブログを読んでくださっている方に、少しだけ先行してお知らせです。

本日ご紹介したニットブランド「YASHIKI」の来春夏商品の店頭展示会を開催します。

日程は11月6日(金)〜8日(日)の3日間です。

毎回恒例になってきたイベントですが、YASHIKIってこういう展示会との相性がすごくいいんですよね。

ニットって、写真だけだと伝わりにくい部分が多いです。

編み柄だったり、生地の厚みだったり、着た時の落ち方だったり。

実際に見て、触って、着てみると印象がかなり変わるブランドだと思います。

今回は、今までのYASHIKIではあまり見なかったようなアイテムもあって、そのあたりも面白いです。

YASHIKIが好きな方はもちろん、

「名前は知ってるけど、まだ着たことない」

という方にも、ぜひ見てもらいたいラインナップです。

来春夏の商品なので、実際に着るのはまだ先なんですが、こういう先の季節を見る時間って意外と楽しいんですよね。

お店に並ぶ頃にはまた違って見えると思いますし、

「これ予約しておいて良かった」

となるものもあると思います。

詳細はまた改めてご案内しますので、まずは11月6日〜8日、予定だけ空けておいてください(笑)。

皆さまお楽しみに。

では本日もお待ちしております。

DISCOVERY 水尻

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