福井のセレクトショップ「DISCOVERY(ディスカバリー)」の水尻です。
チェックシャツは便利です。
無地のパンツに合わせるだけでも少し表情が出るし、Tシャツの上から羽織ることもできる。
ただ、定番だからこそ「もう似たようなものを持っている」という方も多いと思います。
ではデザインを強くすると、今度は着回しにくくなる。
チェックシャツらしい気軽さは残したい。
でも、普通のネルシャツをもう一枚増やすだけでは面白くない。
今回ご紹介するKELENの「CHINA BUTTON CHECK SHIRT」は、その間をうまく狙った一着です。
中肉のチェック生地に、目を引くチャイナボタン。
さらに通常のボタンシャツとは違い、ドットボタンも組み合わせています。
腰には箱ポケットがあり、身幅はしっかり広め。
裾も前後とも丸く仕上げているので、「シャツを着る」というより、軽いジャケットを羽織る感覚に近いと思います。
自分がこの商品で特にいいと思ったのは、チャイナボタンという分かりやすい特徴がありながら、実際の着こなしではそれほど難しくないことです。
前を閉じてもいい。
開けてTシャツを見せてもいい。
黒いパンツなら落ち着くし、グレーの太いパンツならもう少しリラックスした見せ方もできます。
「普通ではないけれど、普段着としてちゃんと使える」。
このくらいのデザインが、実際には一番出番を作りやすいと思います。

KELEN/ケレン
NO.KLM26FSH1163
CHINA BUTTON CHECK SHIRT/チャイナボタンチェックシャツ
19,910円(税込)
目次
KELEN/CHINA BUTTON CHECK SHIRT
チェックシャツなのに普通に見えない。その理由は、前立てにあります。
最初に全体を見ると、ベースはBLACKのチェックシャツです。
襟付きで、身幅に余裕があり、裾には丸みがあります。
ここまでは比較的取り入れやすい形。
そこへチャイナボタンを加えることで、一般的なネルシャツとはかなり印象が変わっています。
自分がいいと思うのは、チェック柄そのものを派手にして違いを作っているわけではないことです。
柄は落ち着いている。
色もBLACK。
だからデザインのポイントが前立てへ自然に集まります。
普通のチェックシャツでは物足りない。
でも、大きなプリントや派手な配色までは必要ない。
そんな方には、このくらいの違いがちょうど使いやすいと思います。

チャイナボタンは飾りで終わらず、前を開けた時にもこのシャツらしさが残ります。
この商品の一番分かりやすい特徴が、配色されたチャイナボタンです。
チェック柄の中でも形がきちんと見え、普通のシャツとは違う印象を作っています。
ただ、自分は「チャイナボタンが付いているから個性的」というだけではないと思っています。
大切なのは、羽織った時です。
一般的なシャツは前を開けると、デザインの印象がかなり薄くなることがあります。
このモデルは、前を開けてもチャイナボタンが前立てに残る。
つまり、Tシャツの上から軽く羽織った時にも、この商品の特徴がきちんと見えます。
シャツとして閉じて着る日。
ライトアウターのように開けて着る日。
どちらでもデザインが死なない。
ここは実際の着回しを考えると、かなり大きいと思います。

デザインは変わっていても、襟元はきちんとシャツ。このバランスが着やすさにつながります。
チャイナボタンが付くと、服全体までオリエンタルなデザインに寄せたものを想像するかもしれません。
でも、このシャツは襟元を見るとかなり素直です。
通常のシャツらしい襟を残しています。
ここが、この商品の着やすさにつながっていると思います。
特徴的なディテールを一つ入れた時に、それ以外まで全部デザインしてしまうと、着る側も合わせ方を考えなくてはいけません。
CHINA BUTTON CHECK SHIRTは、前立てには特徴がある。
でも襟はシャツらしい。
チェック柄も落ち着いている。
だからBLACKのパンツへ合わせれば、意外なくらい普通に着られます。
デザイン物を初めて取り入れる方にも、このくらいのバランスなら試しやすいと思います。

腰にポケットがあることで、「シャツ」より一段アウター寄りに使えます。
脇には箱ポケットを配置しています。
胸ポケットではなく、手を入れやすい腰位置にポケットがある。
これも、この商品をどう使うか考えるうえで重要です。
中肉の生地。
ゆったりした身幅。
腰のポケット。
この3つが揃うことで、普通のシャツよりライトアウターとしての使い方がしやすくなります。
秋ならTシャツの上から。
気温が下がれば、薄手のニットやカットソーの上から。
「今日はシャツを一枚着る」というより、「何か軽く羽織りたい」という日に使いやすい。
自分がこの商品を仕入れた理由も、チャイナボタンの見た目だけではなく、この羽織りとしての実用性まで含めて考えられるからです。

丸い裾と長めの着丈が、普通のシャツよりも羽織りらしいシルエットを作ります。
裾は前後とも丸みのあるラインです。
さらにサイズ38でも着丈79.5cm。
一般的な短いシャツというより、少し長さを生かして着るバランスになっています。
この長さがあることで、前を開けた時にも縦のラインがしっかり出ます。
一方で、身幅も71cmとかなり広い。
つまり、細く長いシャツではありません。
横にもゆとりがあり、縦にもある程度長さがある。
そのため、身体に沿わせて着るより、空気を含ませるようにゆったり着た方がこの商品の形は生きると思います。
細身のチェックシャツを探している方には方向が違います。
逆に、Tシャツの上へ軽く羽織ってシルエットまで楽しみたい方には、この丸い裾と長さが効いてきます。

後ろから見ても身幅の余裕がしっかり分かる。細く着るシャツではありません。
背面を見ると、このシャツのゆとりがさらに分かりやすくなります。
身幅を広く取っているため、背中にも余裕があります。
裾へ向かって丸く落ちるラインも、後ろ姿ではよく確認できます。
こういうシャツは、正面だけ見てサイズを決めると「少し大きいかな」と感じることがあります。
でも、商品の狙いそのものが細身ではありません。
肩や身頃へ余白を作り、Tシャツなどの上から羽織る。
その前提で見ると、この背中の分量にはきちんと意味があります。
身体にぴったり沿うチェックシャツが好きな方には、おそらく大きく感じます。
反対に、シャツジャケットのように使いたいなら、このくらいの余裕がある方が自然です。

170cm・60kgならサイズ38。それでも身幅71cmあるので、十分ゆったり着られます。
170cm・60kgでサイズ38を着用しています。
実寸は、肩幅52.5cm、身幅71cm、着丈79.5cm、袖丈59cm。
自分なら現在は、このサイズ38を選びます。
身幅71cmという数字からも分かる通り、38でも十分にゆとりがあります。
Tシャツ一枚の上からはもちろん、中に少し厚みのあるものを重ねる余裕も考えやすいサイズです。
それでも肩幅52.5cmなので、ただ肩を大きく落として巨大に見せるだけのシャツではありません。
170cm・60kgでこのくらいの余白。
ここを基準に見てもらうと、サイズ40まで上げる必要があるか判断しやすいと思います。
「オーバーサイズだから、とりあえず大きい方を選ぶ」という必要はありません。
自分なら、まず38でこの商品のゆったりした形を楽しみます。

前を開けて黒いパンツへ合わせると、チャイナボタンだけが自然なアクセントになります。
サイズ38をBLACKのパンツへ合わせたスタイリングです。
この商品を初めて着るなら、自分はこういう組み合わせが一番分かりやすいと思います。
パンツは無地のBLACK。
インナーもシンプル。
その上へチェックシャツを羽織る。
色数を増やしていないので、チェック柄とチャイナボタンが自然に見えます。
特に前を開けることで、インナーの無地部分が間に入り、チェックの面積も少し軽くなります。
「チェックシャツ+チャイナボタン」と聞くと難しそうですが、合わせる側をシンプルにすればそれほど構える必要はありません。
普段BLACKのパンツをよく穿く方なら、そのまま置き換えられるスタイリングです。

サイズ40は身幅72cm。大きな差ではないからこそ、体格と着丈で選びたいサイズです。
サイズ40は、肩幅54.5cm、身幅72cm、着丈80.5cm、袖丈59.5cm。
サイズ38との差は、肩幅2cm、身幅1cm、着丈1cm、袖丈0.5cmです。
数字だけを見ると、大きく変わるわけではありません。
ただ、もともとゆとりのあるシャツなので、肩まわりがさらに広がることで全身の印象も少し変わります。
170cm・60kgの自分なら38。
40は、自分より体格の大きい方や、さらに肩まわりへ余裕を出したい方が考えやすいサイズです。
この商品では「38は小さい、40は大きい」という分け方ではありません。
どちらもゆったりしています。
その中で、自分の体格と、どのくらい大きく見せたいかを考える。
サイズ表だけでなく、全身写真まで見比べて選んでほしいと思います。

グレーの太いパンツなら、シャツの長さを生かしたもっとリラックスした着方になります。
サイズ40では、明るめのGRAY系ワイドパンツを合わせています。
BLACKのパンツを合わせたサイズ38とは、かなり印象が変わります。
上半身もゆったり。
下半身もゆったり。
その代わり、パンツを明るいGRAYにすることで全身が重たく見えにくくなっています。
チェックシャツというと、デニムや細身パンツへ合わせるイメージが強いかもしれません。
でも、この商品は身幅71〜72cm、着丈約80cm。
普通のチェックシャツより、ワイドパンツとのボリュームを合わせた方がこの形を生かせる場合があります。
サイズ38で少しすっきりまとめる。
サイズ40でパンツも太くし、全身をリラックスさせる。
サイズ差だけでなく、合わせるパンツまで含めて見比べると、自分がどう着たいか分かりやすくなると思います。

まとめ|チェックシャツの気軽さはそのままに、もう少し服装へ変化が欲しい方へ。
KELENの「CHINA BUTTON CHECK SHIRT」は、チェック柄を派手にして個性を出すシャツではありません。
落ち着いたBLACKのチェック。
ゆったりした身幅。
前後に丸みを持たせた裾。
そして、そこへ加えた配色チャイナボタン。
自分がこの商品で評価しているのは、この特徴が全部「普段着として羽織りやすい」というところへつながっていることです。
チャイナボタンがあるから、前を閉じても普通のチェックシャツとは違って見える。
前を開けても、そのボタンがアクセントとして残る。
腰には箱ポケットがあり、中肉の生地なので、シャツとライトアウターの間のような使い方もできます。
170cm・60kgの自分ならサイズ38。
身幅71cmあるので、それでも十分にゆったりしています。
サイズ40はさらに肩まわりへ余裕を出したい方や、自分より体格の大きい方に。
BLACKのパンツならデザインを落ち着かせて着られる。
GRAYのワイドパンツなら、シャツの大きなシルエットまで楽しめる。
逆に、身体に沿う細身のネルシャツや、短い着丈のシャツを求めている方には、この身幅と約80cmの着丈は方向が違います。
また、取り扱い表示は手洗いです。
普通のチェックシャツは便利。
でも、同じようなものをもう一枚増やすなら、少しだけ違う理由が欲しい。
そんな時に、前立てとシルエットの両方で変化を作ってくれるシャツです。

商品ページでは、まず170cm・60kgでサイズ38と40を着た時の全身バランスを見比べてみてください。38でも身幅71cm・着丈79.5cmあるため、十分なゆとりがあります。
そのうえで、BLACKのパンツへ合わせたサイズ38と、GRAY系のワイドパンツへ合わせたサイズ40の着用写真も確認してみてください。サイズだけでなく、パンツの太さや色によって、このシャツをすっきり見せるか、もっとリラックスして着るかが変わります。
購入前には、チャイナボタンや腰の箱ポケット、丸い裾の形も商品画像で確認してみてください。普通のチェックシャツとの違いが、自分の普段の服装で使いやすい変化なのかまで考えると選びやすいと思います。
ちょっとしたひとりごと
新作が入荷すると、毎回スタイリングを組んで撮影します。
その中でたまに、
「これ、かなりいい感じだな」
という会心の組み合わせができる時があります。
紹介する新作については、ブランドの持っている雰囲気に寄せてスタイリングすることが多いです。
でも、それ以外のアイテムはブランド関係なく、
「これと合わせた方が格好いいな」
と思ったものを普通に選びます。
なので結果的に、そのブランドが本来提案しているイメージとは全然違う着こなしになることもあります。
でも不思議なもので、そういう時の方が格好よく見えることも多いんですよね。
ブランドの世界観をそのまま着るのももちろんいいですが、お店としてはそこから少し崩して提案するのも面白いと思っています。
とはいえ、正直に言うと撮影そのものは結構面倒です(笑)。
開店前の午前中に、
着替えて、
撮って、
確認して、
また着替えて。
たまに撮り終わってから、
「これ、違ったなぁ……」
となることもあります(笑)。
でも、そういう失敗も無駄ではないんですよね。
実際に着てみたからこそ、
「これはこのパンツじゃない方がいいな」
とか、
「思っていたより丈が短いな」
とか、
接客の時に話せることが増えていきます。
結局、撮影って商品紹介でもあるんですが、自分自身が商品を理解するための時間でもあるのかもしれません。
ローマは一日にしてならず。
……なんだか急に壮大な話になってきました(笑)。
何を書いているのか分からなくなってきたので、この辺で終わります。
では本日もお待ちしております。
DISCOVERY 水尻
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